腎臓をめぐるワン・ニャン×ヒト対談

2018年6月17日(日)午後1時半から昭和町のBAR MILで、動物のお医者さん・今井泉さんと人のお医者さん・吉川眞由美さんによる「腎臓をめぐるワン・ニャン×ヒト対談」を開催しました。参加者は24名。前回の「血液検査票の見方を勉強するワン・ニャン会」に初参加された方の多くが今回もご参加くださいました。

テーマが「腎臓」で、動物のお医者さんと人のお医者さんとの対談ですから、医学的な知識に特化した小難しい内容になるのかと懸念されましたが、そこは今井泉さんと吉川眞由美さんとの息のあったトークと具体的なエピソードで、わかりやすい内容のものになりました。

参加してくださった辻綾子さんのレポート

今回は、動物のお医者さん・今井泉さんと人のお医者さん・吉川眞由美さんのコラボ企画。
面白い発想ですよね。
「ヒトも動物だから」言われてみて納得!
腎臓の機能はいちど失われると、回復することが難しいとのこと。生活習慣病と言っても過言ではないのだと思います。ふと、
「食は、人の天なり」
「口から摂るものだけが、ひとの身体を作る」
という言葉を思い出しました。
また、日頃から愛犬や愛猫の様子を観察し、不信に思う点があれば、早期にかかりつけの獣医師を頼ることも大事ですよね。
今年14歳になる私の愛犬は、数年前から腎臓が悪くなり、今はエースワーカー0.5とカリナールコンボを服用しています。
今日のお話のなかで、心に響いたことがあります。
ヒトであれ動物であれ、重篤な状態になったとき、命とどう向き合うか。
ヒトも、犬も猫も、死に際を自ら選んでいる。
私もそう思うのです。
私自身は胃ろうや延命治療を望んでいません。
ただ、それが愛犬のこととなると……私は、愛犬の決断を尊重できるだろうか。
ひとつの命とともに生きることの意味を考える、素晴らしい機会を得ることができました。
今回は質疑応答の時間が長めに設定されており、登壇者と参加者との間で有意義な意見交換が実現しました。登壇者が、参加者の意見を書き留めるシーンも。「先生と生徒」といった、「教える側・教えられる側」が決まっているわけではなく、出逢う人すべてが師と考える私には、理想的な交流を垣間見た瞬間でした。