ペットの終活・私の終活 相談室

可愛いペットを最期までしっかりお世話をして悔いなく見送るのが、飼主の願いです。
ここでは、ペットの終生飼養にかかわるご相談、あるいは飼い主であるご自身についての悩みや気がかりごとをとりあげていきたいと思います。
みなさま方からもご相談したいことがありましたら、遠慮なく「お問合せ」からご連絡をお願いします。ペットライフネットのスタッフから回答をさせていただきます。

もしものことを考えたら、愛猫のために、いくらくらいおカネを遺しておいたらいいの?

猫ちゃんはいま何歳でしょう? まず、1年間に猫ちゃんにかかるお金を計算してみましょう。猫ちゃんの平均寿命を16歳として、いまの年齢を差し引いた残り年数、これに年間費用をかけると、ある程度の概算費用はわかります。
といっても、大体のところを知りたいですよね。猫ちゃんの1年間にかかる費用は、約16万円(アニコム損害保険株式会社「ペットにかける年間支出調査 2019」より)、猫ちゃんを今10歳とするとのこり6年なので、16万円×6年=96万円。だいたい100万円遺してあげれば大丈夫かなというところですね。
犬さんの場合は、同じ調査で年間30万円とありますから、猫ちゃんの倍くらいを想定していればよいかと思います。

でも「うちの子は、平均じゃ足りないわ。もっと今まで通りにしてあげたいの!」という方は、「うちの子」に合わせてちゃんと計算してあげてください。PLNが作成している「ペットを愛する方のためのエンディングノート~ペットの終活×人の終活」を使うと簡単に概算がわかります。このノートには猫ちゃんの好みや好きなフードの銘柄などいろいろ書けますので、おすすめです。(ご参考までに、ペットライフネットの場合、お預かりすることになったペットの余命年月×飼主さんが計算した1年間にかける飼育費用を、生涯飼育費用として預けていただいています。)わからないときは、お気軽にPLNにご相談ください!

公認会計士 梨岡 英理子(なしおか えりこ)さん

母親違いで疎遠にしている兄弟がいる。私の遺産は、この兄弟にもわたることになるの?

はじめに押さえておきたいのは、相続人になる人の順番です。
妻や夫などの配偶者は常に相続人になります。
それ以外は優先順位があり、まずは子(もし子が先に亡くなっていたら孫)が相続人に。
子がいなければ親。親がすでに亡くなっていればご兄弟(もしご兄弟が先に亡くなっていたら甥姪)という順番になります。
ご質問者の状況は、配偶者がいて、お子様はいらっしゃらない。またご両親もすでに亡くなっていて、ご兄弟は母親の違うご兄弟がいらっしゃる。

この場合、ご質問者がお亡くなりになると、その相続人は配偶者と母親違いのご兄弟ということになります。
ちなみに相続人であるご兄弟には遺留分という権利はありません。遺留分とは簡単にいうと、一定の財産を確保する権利のことです。遺言書などで指定した内容に異議を唱えることができないと言い換えることもできます。何かご心配のことがあるようでしたら専門家にご相談の上、遺言書の作成をお勧めします。

司法書士 木村 貴裕(きむら たかひろ)さん

ペットの世話をしてくれることを条件に500万円を遺贈しようと思っていますが、税金ってかなりかかりますか?

まず、「遺贈」とは何でしょう。
「遺贈」は遺言によって財産を譲ることで非常に贈与に似ていますが「贈与税」はかからず、代わりに「相続税」がかかります。
次に、「相続税」とは誰にでもかかるのでしょうか。
「相続税」は誰にでもかかるのではなく、故人の遺産の価格が基礎控除を超える場合のみです。
基礎控除は「3000万円+600万円×法定相続人の数」です。
たとえば故人の遺産が5000万円、妻と子供2人が法定相続人の場合、基礎控除の金額は3000万円+600万円×3人=4800万円です。この場合5000万円-4800万円=200万円となるので、差額の200万円に相続税がかかります。
この200万円に法定相続人の法定相続分に応じた割合に相続税の税率をかけます。
妻の法定相続割合は50%なので200万円×50%=100万円、こちらにかかる税率は10%なので相続税は10万円です。
子供1人の法定相続割合は25%なので200万円×25%=50万円、こちらにかかる税率は10%なので相続税は5万円です。子供は2人いるので5万円×2人=10万円になります。
このケースの場合、これらを合算した20万円が相続税の合計額となります。
次に、この相続税を各自の相続分(受贈分)に従って割り振ります。
ご質問のように500万円を遺贈するなら、相続税は20万円×500万円/5000万円=2万円になります。

ただし、500万円を遺贈される人が親子や配偶者以外の場合には相続税が2割増しになります。
つまり2万円×1.2=2万4千円となります。

このように誰が相続するのかで相続税の金額も変わってくるので注意が必要です。

税理士 芦澤 知佳子(あしざわ ちかこ)さん