イベント

シニア犬のお世話、なんでも相談室 結果報告

2017年2月18日(土)午後1時半から大阪市北区中崎町のキャット・ソシオンで、老犬介護のパイオニア杉原真理さんをお迎えして開催しました。
参加者は一般から11名、杉原真理さんのペットケア専門士養成講座の卒業生2名の13名。みなさん、初めて出会う方ばかりでしたが、そこは“愛犬家”同志です。相談会が始まる前から、愛犬の写真を見せあったり、愛犬の健康状態を話し合ったりと、和やかな雰囲気のなかスタートしました。
最初に、杉原さんから人間の要介護度に即して犬の場合の体調の変化を解説。あわせて実際の介護の現場はビデオで見せていただきました。その後に、参加者のみなさんが直面する症状、脚を引きずる、尿漏れがある、食欲はあるが吐いてしまう、手作り食にしているが栄養的に大丈夫か…などなど。お互いの経験と知識を披露しあいながら、杉原さんがアドバイスをされました。
参加者のなかには、愛犬が驚くようなスピードで老いていくのをみるにつけ、置いてけぼりにされてしまったような飼い主さんの哀しみが語られました。介護と看取りのなかで葛藤する飼い主さん。それでもまた新しい仔を飼ってしまわざるえない犬との絆、犬の力に参加者の皆さんが全員が深く共感されていました。ペットはともに暮らす私たちにとって、ほんとうにありがたい存在です。

「もっと、保護犬・保護猫」プロジェクトさんが、
セミナーの要約と感想を寄せてくださいました

2/18(土)、中崎町にある「キャット・ソシオン ギャラリー&サロン」にて開催された、「シニア犬のお世話、なんでも相談室」に参加してきました。
老犬介護のパイオニア、ペットケアステーション大阪代表・杉原真理先生をお迎えして、老犬介護の今をお伺いしました。
杉原先生は、高齢のため自力で生活が困難になった動物のサポート(おトイレの介助、食事の介助、歩行のお手伝い、入浴のお手伝いなど)をされています。
介護支援専門員でもある杉原先生。人間の場合の要支援・要介護の区分に例えて、犬の場合ではどうなのか説明してくださいました。人の要介護状態と比べると、犬の場合は「要介護1」からがお世話の対象となることが多いそうです。
高齢犬の介護をする上でのストレスや、思いがけないケガについてのお話は寝耳に水!驚くことばかりです。一抹の不安が過りましたが、あらかじめ心の準備ができていると落ち着いて対処できるかもしれません。
【シニア犬が要介護状態になる兆候は・・・】
・夜鳴きが始まった
・後ろ足だけでなく、前足も弱くなってきた
・高齢犬になり骨折した(特に大型犬)
・室内の環境が常に滑る環境(フローリングなど)
・フードやお水をあまりとらなくなった
・元々もっている持病が重症化してきた
私の愛犬は、今年13歳を迎えます。
昨年の夏には、「腱鞘滑膜炎」という犬には珍しい病気にかかり、このまま介護に突入するのだろうかと、後悔と不安で夜も眠れない日々を送りました。
そんな私を支えてくれたのは、家族やイヌ仲間たち。後悔を、不安を、言葉にすることで、どれだけ救われたことでしょう。
奇跡的に回復し、今は元気に過ごしてくれている愛犬。彼女の最期の瞬間までいっしょにいたい……そのためには正しい知識を得るのはもちろんですが、イヌ友・ネコ友の存在も必要だと感じています。

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■ペットライフネット設立3周年記念セミナー「高齢者と猫」 結果報告

2017年2月5日(日)14時から西天満のエートスステーションでペットライフネット設立3周年記念セミナー「高齢者と猫」を開催しました。
小雨降る中、出足が懸念されたのですが、参加申込者は56名、うち欠席は4名、当日参加2名で、総勢54名で会場が埋め尽くされました。荒井さんが代表をつとめる「大阪ねこの会」からのメーリングリストやブログなどでセミナーを知り、参加くださった方々。また、石井万寿美先生のブログ「ペットのいる暮らし」の愛読者の方々と、みなさんそれぞれにお目当ての講演があり、会場は熱気に包まれました。

講演後にアンケートをとりましたが、44名中38名(86.4%)がアンケートに答えてくださいました。
(1)セミナー全体に対する感想は、「非情に満足」39%、「満足」55%という結果になり、ほとんどの方に満足いただけるセミナーになりました。

質問の(2)では、セミナーの中で興味を持たれた講演をお聞きしました。荒井りかさんの「高齢者と猫」に対して「訪問ヘルパーとして独居高齢者が猫と暮らしている場面が多く、少しでも正しい情報を伝えたいと思ったので」というお声や、「今の社会問題になっている現状とこれからの課題解決に向けてとっても興味深い講演内容でした」「高齢者だけの問題でなく、ペットを飼っている皆が向き合う問題なので興味があった」など。また、荒井さんのユーモアあふれた話し方に「荒井さん、軽快な話しぶりでわかりやすい」と大絶賛が寄せられました。
石井万寿美先生の「猫の病気」については、「先住猫が尿の病気になりやすいので、その知識と予防のために役立った」「猫の命にかかわる病気についてその実態で日常生活のなかで対処法、予防法など大変役立つ内容だった」「ネコモルビルウィルス、初めて知りました。勉強してみます」など、猫の飼い主ならではの感想が寄せられました。
檜山洋子弁護士と木村貴裕司法書士による「わんにゃお信託®具体例と信託の活用法」については、「このような制度があることを素晴らしいと思った」「はじめて聞く話だったので、もっと詳しく聞きたかったです」「いちばん知らない、知りたいことだった」といった驚きの声がたくさん寄せられました。
最後に、ペットライフネットが計画している活動について、参加したいものはどれかをお尋ねしました。トップは、「シッターさんを招いての高齢ペットの飼育相談会」。「上手なツメの切型、歯の磨き方などごく日常的なことを話し合いたいです」あるいは「ペットシッターが高齢者もケアできる訪問ペットケアなど」といったご意見もいただきました。

今回の設立3周年記念セミナーでいただいたみなさまからのご要望やご期待にそえるよう、ペットライフネットでは今最も関心のあるテーマをとらえてセミナーや勉強会を開催してまいります。そして、それが新しい交流の機会につながり、ペットとともに安心して暮らせる社会の基盤づくりに微力ながらも尽力する所存です。みなさまのご支援、ご協力を切にお願い申しあげます。
※写真は海野隆さまのfacebookのアルバムから転載させていただきました。

「もっと、保護犬・保護猫」プロジェクトさんが、
セミナーの要約と感想を寄せてくださいました

2/5(日)に開催された、NPO法人ペットライフネット設立3周年記念セミナー「猫と高齢者」に参加してきました。
大阪ねこの会の代表・荒井りか様からは、「猫と高齢者」について。急増する多頭飼育崩壊や高齢者の飼育困難(ネグレクト)のお話を聴くことができました。
「確かな受け皿」がない現在、飼育放棄された猫の引き取り手はボランティア頼みとなっています。ご自身の経験を踏まえてのお話は差し迫るものがあり、山積する課題をどのように解決していくのか……各々の立場で向き合い、考え続け、発信し続けていく必要があると感じました。
【ペットの飼育者に求められる課題】
1.ペット飼育について知識を得る
2.地域のつながりをもつ
3.ネットワーク作りをする
4.ペットについて書き記しておく
5.ペット貯金をしておく
6.年齢に応じたペットとの関わり
【ボランティアの今後の課題】
1.ペット飼育について啓蒙活動をする
2.地域とペット飼育者をつなげる方法を考える
3.ネットワーク作りをする
4.ペットについて書き記すフォームの作成
5.いざという時のために空きを作っておく
6.公的な機関との連携を考える
【地域や行政の今後の課題】
1.公共の配布物・掲示物などでペット飼育について啓蒙する
2.各地域で勉強会やセミナーを開催する
3.各区の保健センターに相談窓口をつくる
4.ボランティアと連携する
5.社会福祉協議会との連携を考える
招き猫ホスピタル院長・獣医師の石井万寿美先生からは「猫の病気~腎不全とがんを中心に~」について、たいへん興味深いお話を伺うことができました。
20年前の猫の平均寿命は5歳だったそうです。長寿命となったペットのQOL向上のためには、普段からペットのケアをすること。小さな変化に気付くことができれば、ペットの負担を減らすことができる。飼い主も正しい知識を持って、予防に心掛けるのが何よりだとお話されました。
NPO法人ペットライフネット様の「わんにゃお信託®」については、弁護士の檜山洋子様と、司法書士の木村貴裕様から。掛け合い漫才のような笑いも含めながらのお話で、遺言や相続に知識のない私にもすんなりと理解できる、とても貴重なお話でした。
最後に、NPO法人ペットライフネット理事長・吉本由美子様からは、「わんにゃお信託®」の具体例をご紹介いただきました。本当は、「わんにゃお信託®」がなくても、ネットワークの力で遺されたペットの終生飼養は可能だ、それが理想の形だとのお言葉が、とても印象に残っています。
多頭飼育崩壊や飼育困難(ネグレクト)が起きる背景には、社会が抱える「孤立死」「無縁化」「絆」などの問題が、少なからずかかわっているように感じます。不幸なペットたちが生まれてしまう前に、私たちに何ができるのか。様々な角度からのアプローチが求められています。

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「譲渡活動の現状と課題、そして高齢者への譲渡について考える勉強会」結果報告


2017年1月14日(土)16時から、キャット・ソシオンで「譲渡活動の現状と課題、そして高齢者への譲渡について考える勉強会」を開催しました。
参加者は大阪で譲渡会を開催している4団体(「高槻ねこの会」「にゃんクルー」「みやママとチカの里親会」「キャット・ソシオン子猫の譲渡会」)、「大阪ねこの会」、「ネコアアパートメント」、社会福祉協議会の方に新聞記者と総勢14名。
最初に保護団体のみなさんから譲渡活動の昨年の成果をお話いただきました。

■昨年の譲渡実績は4団体で約150匹。

4団体とも譲渡会は、月1回のペースで開催。譲渡数は、1団体で40匹強という実績です。参加団体だけで、昨年150匹の保護猫が新しい家族のもとに引き取られたわけです。
譲渡費用は、避妊・去勢手術・ウイルス検査・ワクチン接種を条件に猫の個体条件よっても異なりますが、ほぼ1万円から3万円。この費用で譲渡活動を十全に賄うことは困難で、ほとんどの団体が持ち出しを余儀なくされています。病気を発症した仔の医療費を考慮すると、平均1匹5万円が妥当ではないかという結論になりました。
譲渡すればするほど赤字になる現状をどうしているのか尋ねましたら、譲渡会で入場料を徴収する、猫問題の相談者から不用品などをいただきバザーで販売するという回答をいただきました。しかし、これだけではボランティアの負担の軽減には程遠いものがあります。猫の譲渡活動にワンコインサポーターを募集する、あるいは「アニマル・ドネーション」(動物関連限定の寄附サイト)などに応募するといったアイデアがでましたが、今回の勉強会では十分に検討できませんでした。この課題は、また別の機会を待ちたいと思います。

■飼うのをあきらめている高齢者も譲渡対象に。

次に、ペットライフネットから高齢者への譲渡問題についてみなさまの意見をお聞きすることにしました。
行政が保護動物を譲渡する際、具体的に譲渡対象者の年齢を定めている行政がほとんどです。一番厳しいのが東京都で「20歳以上60歳以下」。比較的年齢幅があるのが神戸市の「20歳以上74歳未満」です。行政が高齢者に譲渡を許さない以上、動物一緒に暮らしたいと願う高齢者は生体販売をしているペットショップに向かわざるをえません。また、「殺処分ゼロ」を実現するには、殺処分されている年間8万2902匹の犬猫を引き取ってくれる譲渡先を開拓しなくてはなりません。
日本おける高齢者は、ずいぶんアクティブになっています。日本老齢学会は高齢者の定義を「75歳以上」に引き上げるべきだと提言しました。保護動物の譲渡対象も、この提言に準じて「准高齢者」(65歳~74歳)に緩和すべきではないでしょうか。
また「終生飼育」が困難であれば、「ケアファミリー」(一時預かり/里親が見つかるまでの間面倒をみる)として高齢者を犬・猫の飼養者として汲み入れてはどうかという提案をしました。
しかし、高齢者の飼育スキルやもしもの時(病気、死去など)対策などを考えると、「終生飼養委託金」的な金銭面での保障が不可欠になってきます。資金的余裕のない高齢者は犬・猫と暮らすことができないのかという厳しい意見もいただきました。難しい課題ですが、真剣に考えていきたいと思います。

勉強会の最後のまとめで、参加者の中から「猫助けが人助けになるような仕組みと活動をしていこう」という意見がでました。私たちの願いを集約したいい言葉です。今年1年の活動の目標にします。

※当日の資料「高齢者ケアファミリーネットワークの提案

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