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獣医師が保護主の「ブルーキャットカフェ」オープン!

岡山市の問屋町は、個性的なお店がならぶ商業スポットとしてタウン誌やマスコミに採りあげられる話題の街。また、近隣の住宅街には転勤族が多く、岡山市でも数少ない人口増の界隈です。
ここに、67坪という大型の猫カフェが誕生しました。2017年6月13日(火)にオープンした「ブルーキャットカフェ」です。見るものをにらみつけるような独特の面構えで、しかもブルー。都会的な雰囲気が漂います。
一歩店内に入ると、天井高で広々としたカフェスペースが目を引きます。米粉100%マフィンが並ぶスィーツケースにカフェカウンター。気取らずシンプルなインテリアは、北欧風なカフェそのものです。

一方、カフェに隣接する猫スペースは、緩やかなカーブを描いて仕切られていて、カフェスペースのどこからでも猫の姿がみれる工夫がされています。壁一面に設けられた木の棚や木株をイメージしたキャットタワーが随所に置かれ、仔猫たちがあちらこちらに出没していました。

この「ブルーキャットカフェ」は、よくある保護猫カフェとは一線を画します。猫たちの保護主さんが、何と獣医師! ノエルペットクリニックの院長 亀森直さんです。
亀森院長の狙いは、「ブルーキャットカフェ」を猫と人とが関わる交差点として役立てたいと考えておられます。ひとつは猫が飼えなくなった人のために。病気などで猫が飼えなくなった飼い主さんから愛猫を引き取り、終生お世話をする場として。また、猫が飼えない人のために。住まいの事情で猫が飼えない愛猫家のための猫との出会いの場として。そして、これから猫を飼いたい人のために。新しい家族として猫を迎えたいという方のための里親探しの場として。この猫に関わる3タイプの人のための“場”としてこの空間を活かせるのは、毎日、飼い主さんと猫の関係を診ている獣医師だからこそ実現できます。
今、ブルーキャットカフェの猫たちは、亀森院長ご自身が保護主となって動物愛護管理センターから猫を引き出し、猫の健康状態をチェック。人馴れするまで病院で世話をしてからデビューさせています。里親に譲渡する際には、マイクロチップを入れて渡される予定です。
亀森院長の新しい挑戦、たくさんの猫にも人にも幸せをもたらしてくれるよう、心から願ってやみません。

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ペットと暮らせる!                  住宅型有料老人ホーム「れんげハイツ井高野」

私自身がひとり暮らしの高齢者ですから、「ペット共生可能」と謳われた老人ホームには人一倍関心があります。しかし、なかなか「これは!」と思える物件に出会えないのが現実です。
そんななか、医療法人蓮華友愛会の相談員の方が突然、ペットライフネットの事務局に尋ねてこられました。ペットライフネットが高齢者のペット飼育を支援しているのをホームページでご覧になり、このたびペットと暮らせる在宅型有料老人ホームを開設したので、一度、ご案内させていただきたいとのこと。願ったり、叶ったりで、さっそく「れんげハイツ井高野」にお邪魔しました。

地下鉄今里筋線「井高野駅」で下車、のどかな田園風景を眺めながら15分くらい歩くとゴルフセンターにでます。その裏手に「れんげハイツ井高野」がありました。
昨年12月1日に開設されたばかりですが、すでに9割近くが入室されているとのこと。ただ、ペット可の居室はまだお一人しか入居されていません。ペット共生可物件がほとんどみあたらないのが現状ですから、入居希望者自体が最初から探すのを諦めているからでしょう。目下、ケア・マネージャーさんに「れんげハイツ井高野」を説明される際、ペットと暮らせることをアピールされているそうです。

ペットと同居できる専用ベッドルームには、防音が施され、ニオイ対策もされています。また、ペット連れで来客とくつろげるペットルームが設けられ、シャンプー&トリミングができる専用洗面カウンターも用意されています。ペット同居エリアから戸外にでると、ドッグランが楽しめるスペースが確保されています。小型犬や猫と暮らすのには十分な配慮がされているといえるでしょう。

さっそく入居して半月のMさんのお部屋にお邪魔しました。Mさんはベッドのそばの椅子に腰をかけ、テレビを観ておられました。Mさんに新しい住まいへの感想をお聞きしますと、「ここはほんまに静かや。よう寝れる」と満足げ。この間、外来者の登場に驚いたチンが、Mさんの椅子の周りをぐるぐるとまわりながらこちらを観察した後、Mさんのひざの上に腕をかけ、小首を傾げながらじっとこちらをみつめます。Mさんに頼り切った、そのいじらしい仕草は、今の暮らしに安堵している様子が伺えます。
Mさんのチンは、「チーちゃん」2歳。70代後半のMさんにとって6代目にあたるとか。チーちゃんについてお伺いすると、「チンがいない生活なんて考えられへんからな」。終生飼育といったことを考えるよりも何よりも、チンとの暮らしがMさんにとってはあまりにも当たり前のことなのでしょう。

ところでMさんがこちらに入居されて間もなく、チーちゃん行方不明騒動があったとか。通常はペット同居エリア以外にはチーちゃんを出さないようにされていたそうです。ところが、たまたま夜間にドッグランコーナーに出してしまったのが原因で、スタッフ総出で探し回られたそうです。
れんげハイツ井高野では、他の同居者とのあいだでトラブルなどが持ち上がらないよう、「ペット飼育規定」が設けられています。しかし、施設長の曽谷志郎さんは、これはあくまでも試金石といるもの。ペット一緒に暮らす共同生活のなかで起こった課題をひとつずつ解決しながら、れんげハイツ井高野ならではの「ペット飼育規定」にブラッシュアップしていきたい。
また、ペットの介護が必要になってきたら、同じ医療法人蓮華友愛会のJAHC「マムメイド」で介護サービスを開発してもらうようにしたい。入居者とそのペット、そのどちらもが最期まで生きがいをもって暮らせる施設を創るのが自分たちの役割だと語っておられました。

2025年、高齢者のひとり暮らし世帯が37%に達するといわれています。年をとり、ひとり暮らしになると犬や猫とともに暮らしたいと願う高齢者は、今以上に増えてくるに違いありません。「高齢者住宅におけるペットとの共生」を受け入れる社会になって欲しいものと切に願います。

(吉本 由美子)
 

住宅型老人ホーム
「れんげハイツ井高野」概要

名 称:住宅型有料老人ホーム
    れんげハイツ井高野
所在地:大阪市東淀川区井高野
    4丁目7-14
電話番号:06-6827-1277

■施設
構造:木造(一部鉄骨造り)
階数:2階建て
戸数:78
居住部分の規模:13~13.52㎡
共同利用施設:食堂、浴室、談話室、
       ペットルームなど
加齢対応構造:エレベーター、緊急通報装置

■入居費用
<ペットと同居される方>
敷金・一時金:300,000円
月額:128,000円(内訳:家賃53,000円/管理費30,000円/食費45,000円)
<一般の方>
敷金・一時金:0円
月額:118,000円(内訳:家賃48,000円/管理費25,000円/食費45000円)

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「いい獣医さんに出会いたい!」 西山ゆう子著

今年の7月28日に中之島公会堂で実施したセミナー、「多頭飼育とボランティア活動」の基調講演をしてくださった獣医師の西山ゆう子先生が『いい獣医さんに出会いたい!』を上梓されました。
A12版で109頁という小さな冊子ですが、その中身は西山先生の想いがぎっしりつまった充実したものになっています。
%e8%a5%bf%e5%b1%b1%e5%85%88%e7%94%9f%e3%81%ae%e6%9c%acご存知のように西山先生は、獣医師として30年。日本とアメリカで数多くの動物、そしてその飼い主と付き合ってこられた方です。その貴重な経験をもとに今現在、動物を飼っている日本人に「これだけは言っておきたい」というアドバイスが披露されています。
なかでも、飼い主と獣医師とのコミュニケーションのとり方が日米の比較を随所に交えながら描かれているのが、西山先生ならではの経験が裏付けられていて出色です。
ことに日本人飼い主のあいまさ、いろいろと気を遣うあまり、獣医師に率直にものがいえない体質が正しい診療を損なっていると指摘されています。
そのひとつが、診療費。日本人はおカネのことを聞くことをためらう傾向にあります。それが過剰診療になり後からトラブルに発展することも…。アメリカでは事前にはっきり聞くのが普通であり、獣医師も飼い主の意向と予算にあった治療方法を提示できます。
また、5種から7種の混合ワクチンを勧められた際にも、なぜ7種にする必要があるかを獣医師に尋ねることが大切。これからは、ワクチンをカスタマイズする時代だと喝破されます。

%e8%a5%bf%e5%b1%b1%e5%85%88%e7%94%9f2010年以降、インターネットの普及に伴って「Dr.Google」が登場。Dr.Googleの民間療法をうのみにする飼い主が増え、獣医師は「Dr.Googleの後始末」をする羽目に陥るケースが多くなったといいます。
しかし、「どんなときでも、私はDr.Googleには負けない自信がある」と西山先生。「しっかりとこの目で見て、動物に触り、聴き、嗅ぎ、そして飼い主さんと実際に話し合って、意見交換をするのだから。そして選んだ検査方法、診断、治療方法は、Dr.Googleのマニュアル化した指示よりずっと優れているはずだ。私がこの一匹の動物のために特別につくった、世界で一つだけカスタマイズした治療計画なのだから。」

Dr.Googleではなく、西山先生をはじめ動物たちの臨床医として最前線にたつ「いい獣医」に出会うためには、「はじめに」に書かれていた言葉、「いい獣医師は、そこに初めからいるわけではない。いい獣医師は、あなたがつくるものだ」というメッセージがビンビン響いてきます。

(吉本 由美子)

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